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REPORT

取材レポート

池袋駅 imagephoto

最新の「働く」意識調査から紐解く、
これからの住まいに必要な要件。

コクヨ株式会社 ワークスタイル研究所 所長
WORKSIGHT 編集長
山下 正太郎氏

1ハイブリッドワークを起点に、
住む街の要件を考える。

※出典元の調査報告書では「満足度」は「体験充足度」と表記されています。本項では、出典元の許諾のもと、一部の表現を簡略化しております。
「WORK VIEW 2021」コクヨ株式会社 ワークスタイル研究所 発行 (2021年11月時点)

コクヨ株式会社
ワークスタイル研究所 所長
WORKSIGHT 編集長
山下 正太郎氏
コクヨ株式会社に入社後、戦略的ワークスタイル実現のためのコンサルティング業務に従事。手がけた複数の企業が「日経ニューオフィス賞(経済産業大臣賞、クリエイティブオフィス賞など)」を受賞。2011年、現ワークスタイル研究所を立上げ。2016~2017年、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートヘレン・ハムリン・センター・フォー・デザイン 客員研究員。2019年より、京都工芸繊維大学 特任准教授を兼任。国内外の働き方やワークプレイスの研究に従事しながら、オフィスビルやマンションの商品企画・コンサルティングを手がける。

上図はワークスタイル研究所が発行した「WORK VIEW 2021」レポートの一部。「働き方」の因子を11の体験に分解し、それぞれの満足度を比較した所、週1~4日程度をオフィス外で働くことが最も満足度が高い結果になりました。

このオフィスとリモートを組み合わせた「ハイブリッドワーク」がコロナ禍で半ば強制的に普及し、今後のワークスタイルの主流となる予測です。いきなり自宅周辺に活動・共同体の中心が移行するわけですから、当然自宅や街に求められる機能は今までと全く違うものになるでしょう。このようなワークスタイルの変化と見えてきた課題から、街にどのような機能・環境が必要になるか?今回は考察していきたいと思います。

2オフィスで得ていた体験を、
自宅周辺で補う必要がある。

出展:「WORK VIEW 2021」コクヨ株式会社 ワークスタイル研究所 発行 (2021年11月時点)

ハイブリッドワークが主流になると、左図のような仕事空間の役割分担が起こり、オフィスは「企業カルチャーの共有・チームビルディング・機密性の高い面談、相談」など密度の高い対話が必要となる活動を行う場に変わります。

アメリカのIT企業では、オフィスでの偶然な出会いを価値創造の源泉と考える経営側と、週1程度の出社を理想とするワーカーでせめぎ合いが起きていますが、共通して言えるのは、これまで、オフィスだからこそ生まれていた「イノベーション」や個人が自然と身につけていた「スキルや経験」を、いかにセルフマネジメントで担保していくかということ。

そう考えると、ワーカー視点の街選びはこれまでとは全く違う基準になり、自宅及びその周辺で、いかに情報に触れられるか、どれだけスキルを養えるかがより重要になると考えられます。

3ロー・コンテクストな働き方に、
取り入れたい、3つの要件

下図は新たなワークプレイスの概念を「過ごす時間や場所、コミュニケーション方法などの状況(コンテクスト)」で分類したもの。欧米のように「明確な言葉で伝え合う」コミュニケーションスタイルはロー・コンテクスト。対して、アジア圏に多い以心伝心「空気を読む」コミュニケーションスタイルはハイ・コンテクストと呼ばれています。

概念図

ワークプレイスが自宅中心になるということは、これまでオフィスで空気を読み進めてきた働き方が、言語やルールで明確にやりとりする働き方に変わる(ロー・コンテクスト化する)ということ。しかし、どこかで、これまで自宅外で得ていた自分の成長やメリハリ、モチベーションにつながる体験を担保する必要がある。それこそ、図に書かれている「???」の部分。私は、この未知の領域の一部を担うのが「街」になると考えています。では、一体どのような街が、ロー・コンテクストな働き方に好影響を与えうるのか。

これからの街に必要な要件は?

提供写真(Photo by Shinkenchiku-sha)

ニシイケバレイ(徒歩4分/約260m)
コワーキングスペースAttic (アティック)

茶道や味噌仕込み会などのイベントを開催するコミュニティスペースや和食処、コワーキングスペース&シェアキッチンを備えた池袋の新しいコミュニティスポット。

ひとつめは「モードの切り替えができること」。シリコンバレーでウォークミーティングが流行っているのですが、ウォーカブルな街であることは脳を刺激したり、オンオフの切り替えに役立ちます。好みにもよりますが、ワークプレイスの視点に立つと、閑静な住宅街やオフィス街に住むよりも、徒歩圏で多彩な生活シーンを感じられる街が向いていると考えられます。

ふたつめは「インプットが多いこと」。これからは、その人自身の実力・スキル・成果が重要視される「ジョブ型」の雇用が拡大し、自分のことを自分でマネジメントする働き方がより浸透してきます。だからこそ、これまでオフィスに通う過程で自動的に吸収していた多彩な体験を、身近な環境で担保することはとても重要です。実は、通勤は非常に有意義だったという話があり、人々は毎日自宅とオフィスを行き来するだけでも想像以上の情報に触れていたと言われています。仕事をする上でインプットの多さは成果に直結しうる要素なので、自宅周辺でいかに多彩な情報や時代の変化に触れられるかどうかも、街選びのポイントになりそうです。

最後に「自己決定ができること」。海外のワーカーを見ていると、働き方も生き方も自己決定することが幸福感につながっている傾向があります。働く場所や生活、自己実現の選択肢が多く、自分らしく暮らせる街かどうかも重要と言えるでしょう。

自宅は変えられても、環境は変えることができないもの。だからこそ、職住遊をシームレスに行き来できる街に身を置き、自動的に上記の要素が入ってくるシステムを構築してしまうのもひとつの選択肢です。

4〜専門家の視点〜 ワークプレイスとしての池袋の魅力は?

ルミネ池袋(徒歩11分/約840m):提供写真

東武百貨店 池袋本店(徒歩10分/約740m):提供写真

エソラ池袋(徒歩11分/約820m):提供写真

15分で用事が完結する、
ウォーカブルシティ「池袋」

毎日違うカフェで仕事をしたり、毎日好きな食べ物をテイクアウトしたり、道すがらのデパートやファッションビルから時代の変化を感じることもできれば、大きな書店で自己啓発や趣味に没頭することもできる。そんな風に小さなエリアの中に多様な生活施設やエンターテイメントが密集している池袋は、職住遊をミックスしやすいウォーカブルシティと言えます。

フランスのパリで「15-minute city」という15分圏内であらゆる街の機能にアクセスできる都市が計画されていたり、ポートランドやメルボルンなどでも同様の動きがあったり、ウォーカブルシティに関する議論はコロナ禍を経てより活発になってきました。これらは気候変動に対応するためという目的もありますが、ヒューマンスケールの豊かさ、コミュニティを取り戻す意味でも重要とされています。

ロー・コンテクストな働き方の課題は孤独とも言われています。個人経営の小さな飲食店やシェアオフィスが充実する池袋は、都心の中では比較的ゆるやかな地域のつながりを持ちやすい印象。ただ便利なだけではなく、有機的で人間味溢れた生活ができる点は、街の機能性以上に魅力的に感じました。肩肘張らない生活の中で、行きつけのカフェやスープカレー店など、地域に自分のよりどころをもつことができる。そんな暮らしこそ、ニューノーマルな時代に本当に必要な要件ではないでしょうか。

※掲載の情報は2021年10月現在のものです。掲載の情報は変更になる場合がございます。
※掲載の環境写真は2021年7~10月に撮影または提供を受けたものです。周辺環境は変わる可能性があります。
※徒歩分数は80mを1分として算出し、端数は切り上げています。